BOLT CRAFTMAN_01
熱間鍛造の匠
西村 和敏

兵庫ボルトの技術の中でも重要な工程が「熱間鍛造」だ。西村は入社以来「熱間鍛造」一筋。現在の兵庫ボルトでは西村がこの技術の第一人者だ。
「熱間鍛造」とは、鉄の材料を加熱して約1000度まで熱した後、フリクションプレスにて金型を利用しボルトの形に成形する作業。ボルトづくりの根幹と言える。冷間鍛造が主流の中、兵庫ボルトが「熱間鍛造」にこだわるのはボルトの強度のため。焼くことで鉄の組織を崩さず成形することができるのだ。
「熱間鍛造」で最も重要なのは温度調整。熱すぎると鉄が溶け、低いと形にならない。気温の変化にも日々対応する。この調整こそが匠の技だ。
「熱間鍛造」の機械は古くは昭和初期のものがある。先輩方が守ってきた機械と物づくりへの誇りを受け継ぐべく、西村は若い世代を技術で鍛えている。